YouTube動画の作り方
動画をつくる上で僕が大切にしていること。
いろいろありますけど、今日は「ストーリーをイメージさせる動画」について。
ビジネス動画での「ストーリー」とは、「消費者側のストーリー」と、「売手側のストーリー」の2つ。
「消費者側のストーリー」とは、商品、サービスを購入したら、生活がどう変わるのか、というストーリー。
その商品を手にした時に得られる「ステキな未来」を想像させることが、大切ということですよね。
そんな「消費者のストーリー」をしっかり表現しているのが、僕が大好きな、このCM。
古いCMだけど、時々、見たくなる。
商品機能を説明するのてはなく、「このiPhoneを持つことで、人生がこんなに豊かになりますよ」というメッセージ。
それもナレーションが入らず、日常を切り取った温かな映像と心落ち着く音楽だけで伝えている。
なんて、ステキなCMなんでしょう!
もう1つ、こんなCM。
「夢の国で子供の成長を感じることができる」という人生を楽しませてくれるストーリーがたっぶり詰まっていますよね。
子供向けのCMなら、アトラクションやキャラクターの紹介になったりするのかもしれませんが、このCMは、親をターゲットにしているので、「子供の成長を感じられる」のなら、「また行こうか!」となりますもんね。
親がお金を出すわけだし、しっかりと広告の意図を感じられる映像となっていて、ビジネス動画としてとても参考になります。
「誰にどう感じてほしいか」「何を伝えるのか」そういったことを映像を制作する前に考えるのは、とても楽しい時間でもあります。
次に、「売手側のストーリー」。
ストーリーが加わることによって、商品の価値は60倍も上がるそうです!
ストーリーをつけることで具体的にどれくらい商品価値が上がるかを実験したプロジェクトがあります。
安物を購入して、ebayで販売。
そのときに、商品説明の欄に、嘘のストーリーを買いて販売するというもの。
その中で、わずか99セントで買った「馬の置物」に父親との感動的エピソード(嘘)を添えて販売したところ、なんと、 62ドルで売れたんです!(60倍)
同じ商品でも、その奥に物語を見ることができると、人の心をグッと動かすことができるんですね。
また、こんなおもしろい話も。
クラウドファンディッグでの資金調達の際、ストーリーを持たせることで、700倍以上の資金を獲得できたそう。
プロジェクトA(ストーリー性がない) 4人から545ドル(約6万1000円)
プロジェクトB(ストーリー性がある) 168人から3万9297ドル(約4398万円)
驚きです!
そのプロジェクトの映像がこちら。
プロジェクトA(ストーリー性がない)
職人さんが作る様子を見せています。
一見、よくある、なんの問題もない映像ですよね。
続いて、プロジェクトB(ストーリー性がある)
なぜ、この靴を作ろうと思ったのか、そこへの思いが描かれています。
より人間味が溢れた映像ですね。
この違いが、700倍もの違いへと変わるのです!
勉強になります!!
職人さんのこだわりを紹介するのも、よくありますし、実際、僕も撮影します。
そこで商品の魅力が出せれば、それで問題ないと思います。
でも、それ以上に、「思いの部分を伝える方が、効果的だ」というときも、もちろん、あります!
正解は1つではないと思います。
「誰に何をどう伝えるか」ということを念頭に置いて、様々な引き出しを持って動画を制作していくことが大切なんですよね!