ビジネスYouTubeで日本を救う!

企業向けYouTubeの制作・運営を行うイーモック山崎の日記

ECサイトとYouTubeの効果的な連動

今回は、ECサイトを運営されている会社で、上手にYouTubeを使われている例をご紹介したいと思います!

 

それが、こちらのチャンネル!

www.youtube.com

「シャツの専門店ozieチャンネル」

その名の通り、シャツのECサイトをされている会社さんで、着こなし術などをレクチャーしています。

この番組、見ましたけど、いやぁ〜楽しかったなぁ。

僕は、普段、私服で仕事をしていて、スーツはウエディングの撮影くらいでしか着ることがありません。

なので、知らない情報いっぱいで、「へぇ〜」の連続で楽しかったです!

スーツのことを知りたい人が見る番組だろうから、しっかり情報が盛り込まれているということですね!

 

では、以下に、僕が「いいなぁ」と思った部分と、あえて言うと、「こうしたらもっといいかも」と思った部分を書きたいと思います。

 

「いいなぁ」ポイント①「ターゲットがハッキリしている」

サムネイルを見たら、一目瞭然!

<誰をターゲット>に、<何を伝えたい>のか、ハッキリしていますよね!

ペルソナ設定がしっかりできていて、とってもいいですよね!

年代によって着こなしが違うということを説明しておいてからの、40〜50代の「上司が部下の結婚式に行った場合」というシチュエーションが説明されているので、とても見やすいと思います。

そのことを冒頭で伝えてあるのが、とても良いと思いました!

 

 

「いいなぁ」ポイント②「しゃべり方がとても紳士的!」

知的な話し方、持っている知識をひけらかさない、ときおりチラ見せする顔を歪ませる本心の感情、とても好感が持てて、「いい人なんだろうなぁ」と思って、見ていました。

お店に言ったら、こんな感じで、丁寧に説明してくれるんだろうなぁと勝手にイメージさせてくれます。

 

やっぱり出演者のキャラクターって大事ですもんね。

たまに、いらっしゃいますが、「本来の自分とは違う自分を出そうとする人」。

頑張って演じているのかな。

理想とする人をマネて、「あんな感じでやってみよう」と頑張って演じている人を見ると、とても辛くなりますね。

カメラの前なので、本来の自分とは違うのはわかるんですけど、あまりにも無理して頑張っている人は、画面を通して、すぐにバレると思います。

 

この方は、基本、淡々と、とてもスムーズに解説されていますが、本当にシャツの知識が豊富で、シャツのことが大好きなので、自然と端々にシャツの知識が出てきますよね。

それが、とってもナチュラルなので、高感度高し!

 

無理して誰かを演じず、ありのままの自分の延長線上にいるぐらいが、ちょうどいいと、個人的には思っています。

テレビの撮影で芸人さんとよく仕事しますが、カメラが回る前と回った時では、キャラクターが変わる人は多いです。だけど、それは、演じているのではなく、心の中の本当の自分をさらけだしているだけだと思うんですよね。

やっぱり、本来、持っていない物を無理して出そうとする人は、見ていて、寒いことになります(汗)

 

「いいなぁ」ポイント③「ECサイトへの誘導がさりげない!」

自社の商品をゴリ押ししないところが、いいですよね〜

まずは、見ている人に「知りたい情報」をしっかり届けてくれています。

これって、意外と難しいことだと思っています。

ついつい、売上に意識が行き過ぎて、自社商品のアピールに走ってしまうことってありますよね。

でも、そうなると、見ている人は、ちょっと引いてしまうもの。

「商品の使い方の説明」を目的とした動画なら、もちろん、シンプルに商品説明をわかりやすくすればいいと思うんですが、こちらは、着こなし術を知りたいと思って検索した人が見る番組なので、「あくまで、さりげなく」ですよね。

 

 

 

それでは、次に、僕がディレクターなら、「こう作るかなぁ」と思った点です。

 

 

「こう作るかなぁ」ポイント①「クイズの要素を入れる」

番組冒頭で、「今回は40〜50代のコーディネート」という説明をされてスタートされています。

とてもわかりやすい導入だと思うのですが、例えば、その後に、「A」と「B」2枚のコーディネート写真を出して「この2枚の写真では、どちらが40〜50代がすべきコーディネートでしょうか?」というようなクイズを出します。

すると、見ている人は「Aでしょ!」「いや、Bでしょ!」とか推測することで、その先の動画を少しワクワクしながら番組を見ることができると思います。

で、いろいろ解説していきながら番組の最後に、「ということで、最初に出したクイズの答えはAでした」みたいな正解発表を入れる、

そういった少しの「遊び」が入ると、それぞれの説明で感嘆しながら見ることができて、より楽しい番組になるのかなと、勝手に思いました。

 

自分が思っていたコーディネートが不正解だった場合の方が、正しい知識を知った時のインパクトは、より大きいですからね。

テレビで使うことが多い「ギャップ」の手法ですね!

番組冒頭でクイズを出したり、あえて不正解の情報を出して、「実はこれ間違いなんです!」とか煽ることで、その後の情報をより興味を持って見ることができます。

 

 

「こう作るかなぁ」ポイント②「説明にあったインサート映像を入れる」

とてもわかりやすい解説でイメージしながらお話を聞くことができるのですが、よりダイレクトに視聴者に伝えるためには、やはり、その説明に合うインサート(差し込み)映像が必要かなと思いました。

スーツのボタンを開けて座っているときに、中にベストを「着てる」と「着てない」では、どれくらいイメージが違うのか、2画面で映像を出してくれると、ハッキリと「全然イメージが違うんだなぁ」とわかると思います。

他にも、靴の説明のシーンでも、説明に合わせた靴の写真を出してくれると、よりわかりやすくなるのかなと感じました。

 

公共のテレビ番組とYouTubeでは違うのかもしれませんが、テレビ番組は「知らない人がいる」ことを前提に作ります。

なので、知らない人でもわかるように、丁寧に映像を使って説明しています。

必然的にカット数はたくさんいるってことですね。

そんな作りがYouTubeでも必要になってくるのかと思っています。

 

勝手なこと言いましたが、とても楽しい番組で個人的に勉強になりました!!