ビジネスYouTubeで日本を救う!

企業向けYouTubeの制作・運営を行うイーモック山崎の日記

Youtubeチャンネル 分析クイズ〜

こちらは、弊社が運営しているYoutubeチャンネルで

2016年にアップした「ある動画のアナリティクス」

アップして2年以上経った、2018年5月〜10月までのインプレッション数を表したグラフです。

7月末から、急激にグラフが上がっているのがわかります。

 

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なぜだと思いますか?

 

理由は、とても単純なものでした!

 

 

この動画は、ビジネスマンに向けた動画で、あるドラマを題材にした内容でした。

そのドラマというのが、2007年、NHKで放送されていた大森南朋さん主演の「ハゲタカ」

外資系ファンドの代表・鷲津(大森南朋)が、巨額の金を動かした日本企業買収劇をシリアスに描いた話題作です。

 

「腐った日本を買い叩く!」

「お金を稼ぐことはいけないことでしょうか?」

「日本は資本主義社会でしょ!」

「家族主義という耳障りのいい言葉で、何もしないで立ち止まっている。そんな経営者をわたしは認めない」

 

好きだったなぁ〜

名セリフが飛び出し、社会現象になりましたね。

働くビジネスマンは、皆、胸を熱くさせたのではないでしょうか。

 

そして、このNHKドラマ「ハゲタカ」が、2018年7月18日から、テレビ朝日でリメイクされることになったんです。

 

もう、わかりましたね。

インプレッションが急激に上昇した理由。

 

リメイクドラマということもあり、NHK版の「ハゲタカ」について、多くの視聴者がYoutubeで検索したんですね。

 

その影響から、私のチャンネルで「ハゲタカ」について取り上げた動画が、

リメイク放送の前日7月17日までは、2000回程度のインプレッション数だったのが、

ドラマが始まった直後7月19日に20,000回、

その2日後には、50,000回まで上がりました。

そして、1日の再生回数は、300→3000回くらいまで増えたのです。

 

そして、これまで、これまでは、圧倒的に「ブラウジング機能」が1位だったトラフィックソースは、「関連動画」が、45.8%でダントツ1位! 

次にYoutube検索」が、27.4%

 

たまたま、「旬のキーワード」に引っかかったパターンで、2年前にアップした動画のインプレッション数が上がったのです。

 

やっぱり、

「キーワード選びは、検索ボリュームが高いものが大切」

ということ。

ヒットするワードだと、ここまで、大きく変化するんですね。

 

「ボリュームの高いワードは、競合も多いから・・・」と躊躇する考えもありますが、僕は、やっぱり、ボリュームの高いワード選びは必須だと思います。

 

もちろん、ボリュームが高くて、競合動画が少ないキーワードの組み合わせというものを

有料ツールを使いながら、時間をかけて洗い出すことが大切

です。

 

そして、ヒットワードを取りに行けるように、

世間で次に何が話題になるのかということに

常にアンテナを張っておくことも大切ですよね!

 

上のグラフを見ると、視聴者が「ハゲタカ」に興味を持っていたのは、ドラマが始まって、せいぜい1〜2週間。

それ以降は、また、「通常通り」って感じで、落ち着きました。

 

選ぶキーワードは、視聴者にとって、瞬間的に興味が高いものなのか、それとも、長期間に渡って興味が高いものなのか、様々な角度から、キーワードを選ぶ必要があると思います。

 

弊社では、「Googleキーワードプランナー」「vidlQ」「YT Rival Finder」の3つのアプリを使って、最適なワードを洗い出します。

 

それぞれのアプリのメリットなども今後、報告していきたいと思います。

 

ECサイトとYouTubeの効果的な連動

今回は、ECサイトを運営されている会社で、上手にYouTubeを使われている例をご紹介したいと思います!

 

それが、こちらのチャンネル!

www.youtube.com

「シャツの専門店ozieチャンネル」

その名の通り、シャツのECサイトをされている会社さんで、着こなし術などをレクチャーしています。

この番組、見ましたけど、いやぁ〜楽しかったなぁ。

僕は、普段、私服で仕事をしていて、スーツはウエディングの撮影くらいでしか着ることがありません。

なので、知らない情報いっぱいで、「へぇ〜」の連続で楽しかったです!

スーツのことを知りたい人が見る番組だろうから、しっかり情報が盛り込まれているということですね!

 

では、以下に、僕が「いいなぁ」と思った部分と、あえて言うと、「こうしたらもっといいかも」と思った部分を書きたいと思います。

 

「いいなぁ」ポイント①「ターゲットがハッキリしている」

サムネイルを見たら、一目瞭然!

<誰をターゲット>に、<何を伝えたい>のか、ハッキリしていますよね!

ペルソナ設定がしっかりできていて、とってもいいですよね!

年代によって着こなしが違うということを説明しておいてからの、40〜50代の「上司が部下の結婚式に行った場合」というシチュエーションが説明されているので、とても見やすいと思います。

そのことを冒頭で伝えてあるのが、とても良いと思いました!

 

 

「いいなぁ」ポイント②「しゃべり方がとても紳士的!」

知的な話し方、持っている知識をひけらかさない、ときおりチラ見せする顔を歪ませる本心の感情、とても好感が持てて、「いい人なんだろうなぁ」と思って、見ていました。

お店に言ったら、こんな感じで、丁寧に説明してくれるんだろうなぁと勝手にイメージさせてくれます。

 

やっぱり出演者のキャラクターって大事ですもんね。

たまに、いらっしゃいますが、「本来の自分とは違う自分を出そうとする人」。

頑張って演じているのかな。

理想とする人をマネて、「あんな感じでやってみよう」と頑張って演じている人を見ると、とても辛くなりますね。

カメラの前なので、本来の自分とは違うのはわかるんですけど、あまりにも無理して頑張っている人は、画面を通して、すぐにバレると思います。

 

この方は、基本、淡々と、とてもスムーズに解説されていますが、本当にシャツの知識が豊富で、シャツのことが大好きなので、自然と端々にシャツの知識が出てきますよね。

それが、とってもナチュラルなので、高感度高し!

 

無理して誰かを演じず、ありのままの自分の延長線上にいるぐらいが、ちょうどいいと、個人的には思っています。

テレビの撮影で芸人さんとよく仕事しますが、カメラが回る前と回った時では、キャラクターが変わる人は多いです。だけど、それは、演じているのではなく、心の中の本当の自分をさらけだしているだけだと思うんですよね。

やっぱり、本来、持っていない物を無理して出そうとする人は、見ていて、寒いことになります(汗)

 

「いいなぁ」ポイント③「ECサイトへの誘導がさりげない!」

自社の商品をゴリ押ししないところが、いいですよね〜

まずは、見ている人に「知りたい情報」をしっかり届けてくれています。

これって、意外と難しいことだと思っています。

ついつい、売上に意識が行き過ぎて、自社商品のアピールに走ってしまうことってありますよね。

でも、そうなると、見ている人は、ちょっと引いてしまうもの。

「商品の使い方の説明」を目的とした動画なら、もちろん、シンプルに商品説明をわかりやすくすればいいと思うんですが、こちらは、着こなし術を知りたいと思って検索した人が見る番組なので、「あくまで、さりげなく」ですよね。

 

 

 

それでは、次に、僕がディレクターなら、「こう作るかなぁ」と思った点です。

 

 

「こう作るかなぁ」ポイント①「クイズの要素を入れる」

番組冒頭で、「今回は40〜50代のコーディネート」という説明をされてスタートされています。

とてもわかりやすい導入だと思うのですが、例えば、その後に、「A」と「B」2枚のコーディネート写真を出して「この2枚の写真では、どちらが40〜50代がすべきコーディネートでしょうか?」というようなクイズを出します。

すると、見ている人は「Aでしょ!」「いや、Bでしょ!」とか推測することで、その先の動画を少しワクワクしながら番組を見ることができると思います。

で、いろいろ解説していきながら番組の最後に、「ということで、最初に出したクイズの答えはAでした」みたいな正解発表を入れる、

そういった少しの「遊び」が入ると、それぞれの説明で感嘆しながら見ることができて、より楽しい番組になるのかなと、勝手に思いました。

 

自分が思っていたコーディネートが不正解だった場合の方が、正しい知識を知った時のインパクトは、より大きいですからね。

テレビで使うことが多い「ギャップ」の手法ですね!

番組冒頭でクイズを出したり、あえて不正解の情報を出して、「実はこれ間違いなんです!」とか煽ることで、その後の情報をより興味を持って見ることができます。

 

 

「こう作るかなぁ」ポイント②「説明にあったインサート映像を入れる」

とてもわかりやすい解説でイメージしながらお話を聞くことができるのですが、よりダイレクトに視聴者に伝えるためには、やはり、その説明に合うインサート(差し込み)映像が必要かなと思いました。

スーツのボタンを開けて座っているときに、中にベストを「着てる」と「着てない」では、どれくらいイメージが違うのか、2画面で映像を出してくれると、ハッキリと「全然イメージが違うんだなぁ」とわかると思います。

他にも、靴の説明のシーンでも、説明に合わせた靴の写真を出してくれると、よりわかりやすくなるのかなと感じました。

 

公共のテレビ番組とYouTubeでは違うのかもしれませんが、テレビ番組は「知らない人がいる」ことを前提に作ります。

なので、知らない人でもわかるように、丁寧に映像を使って説明しています。

必然的にカット数はたくさんいるってことですね。

そんな作りがYouTubeでも必要になってくるのかと思っています。

 

勝手なこと言いましたが、とても楽しい番組で個人的に勉強になりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

超理想なビジネス系YouTube番組

今回、紹介するのは、僕が「いいなぁ」「こんなのやりたいなぁ」「ビジネスとして効果的だなぁ」と思った、YouTubeチャンネルです。

 

それが、こちら!

www.youtube.com

「北欧、暮らしの道具店」さん。

北欧雑貨などを取り扱うECサイトを運営している会社です。

僕も、北欧家具、大好きです!

そんな人は、ずっと見てられる、そんな番組を制作されています。

 

そして、ビジネス系YouTubeとして、とても理想的だなぁと感じました。

 

ということで、今回は、この番組で、僕がマネしたいと思ったポイントを2つ紹介したいと思います。

 

①視聴者の感情をしっかりキャッチ!

番組を作る上で、1番大切なことは、視聴者が番組を見終わったあとの感情です。

【どんな感情、気持ちにさせるか】

そこにこそ、番組を作る者の最大の使命があると思っています。

 

例えば、バラエティ番組なら「あー楽しかった!」「明日も1日がんばろう!」「嫌なことも忘れてた」と、明るい前向きな気持になってもらえるか。

 

新たなことにチャレンジする職人さんを密着したドキュメンタリー番組なら、「俺も頑張らないと」「この人を応援したいな」とか。

 

番組を作る制作者としては、「視聴者の感情の揺さぶりを生み出すこと」こそ、大切です。

 

そういった意味で、この番組は、「あ〜、北欧家具、北欧雑貨がある生活っていいなぁ」と思える作りになっています。

そして、このお店のサイトを訪れ、「雑貨を見る」「雑貨を購入する」という導線にしっかり繋がります。

しかも、「商品の押し売り感」が全くありません。

いろんな方の北欧家具・北欧雑貨のある暮らしをさり気なく映し出しながら、「暮らし」全体にスポットを当てて紹介しています。

 

営業感が強すぎると、視聴者も冷めてしまい、途中で見るのをやめてしまったり、二度と見ない、なんてことにもなりかねません。

 

視聴者が、この番組を通して知りたいことは、「北欧家具・北欧雑貨がある暮らしのステキさ」、「北欧雑貨の上手な使い方」だと思います。

まずは、そういった情報をしっかりと見せ、「北欧雑貨」に興味を持ってもらう人を少しでも多くする。

「北欧雑貨を買おう」と思う人が増えて、ネットで「北欧雑貨を検索」する人は増えて、結果、自社のサイトに足を運ぶ人も増えるという流れ。

YouTube番組では、「押し売り」ではなく、まず、その分野に興味を持ってくれる人を増やすという考え方が大事なんだと、改めて、感じさせてくれる番組です。

 

こちらの番組をスタートさせた当初は、通販番組に近いテイストで、スタッフがカメラに向かって雑貨紹介をするという内容にしていたようですが、「暮らし」を紹介するドキュメンタリーテイストにすることで、一気に、人気番組になっていった感じがしますね。

「雑貨紹介」ではなく、「暮らし紹介」にすることで、見ている人が、雑貨を買った後の自分の暮らしをしっかりイメージできるのが、良いんでしょうね!

 

 

②ブランド・イメージあった映像

シンプルに映像がキレイ。こういうテイスト、好きです。

どんなカメラで撮ってるのかなぁ。一眼系か、C300とか、かな。

 

北欧家具のある生活を紹介しているので、映像はそれに見合ったオシャレさがいりますよね。

ブランドイメージに合わせた、「映像クオリティー」は、とても大切ですね。

違和感のある番組って、たまにありますよね。

住宅を紹介するのに、画質が悪いカメラで撮影したり、バラエティ番組のように、ワチャワチャした雰囲気で作ったり。

ステキな生活をイメージしたいのに、そこにスポットを当てていない番組。

見終わった後に、視聴者にどんな感情になってほしいのかが、しっかり絞れていない気がします。

 

ブランドイメージに合わせた機材で撮影することは、大切だと思います。

そして、映像だけでなく、編集時のテロップやBGMも、視聴者に与えるブランドイメージを大きく左右する要素なので、トータル的に考慮して、制作することが大切です。

 

この番組では、ド派手なテロップは使わず、シンプルなデザインのテロップとしっとりとしたBGMで、ブランド・イメージをしっかり打ち出しています。

あと、「暮らしの音」を効果的に使っている印象があります。

コーヒーを淹れる音であったり、料理する音、生活の中で起こる音をしっかりと録音することで、より「暮らし」という部分を引き立てています。

 

あと、インタビューもしっかり音が録れていますよね。

マイクに重きを置いていないYouTube番組も多いですが、僕にとっては、音は重要。

音の質で、番組のチャチさ、レベルの低さを感じます。

音をしっかり録らず、カスカスな音だと、とても残念な気持ちになっています。

せっかくかっこいい映像を撮っていても、音がカスカスだと、良さも半減。

かっこよく、おしゃれな映像を作るなら、「音」って、とても大切です!!

ワチャワチャ対談するようなバラエティテイストの番組なら、そこまで重要視することもないかもしれませんが。

 

 なんと、この番組では、ドラマも作っているんです!

しかも、西田尚美さんを起用して。

www.youtube.com

 すごすぎる!!うらやましー!!

 

こういう番組、作りたいなー!!

信頼を勝ち取るYouTube動画の作り方

企業のイメージアップを図るためのYouTube動画って、いろいろ手法があると思うんですが、効果的だなぁと思っているのは、「ドキュメンタリー」の手法。

この動画を見て、さらに、そのことを確信した次第です。

 

www.youtube.com

構成・編集、とてもよくできてます!

ドキュメンタリーに慣れたスタッフが作ったんだなとすぐにわかります。

僕も長年ドキュメンタリー番組をやってきましたし、見るのも好きなので。

これは、よく考えて作られてますよ。

 

こちらの仙道達也さんという方、存じ上げなかったですが、有名な方のようです。

マーケティングフルサポート」という会社をされていて、主に「集客方法」のコンサルをされています。

 

「集客」「コンサル」「〇〇塾」という言葉を聞くと、関西人の僕からすると「ほんまかいなぁ」「怪しいんちゃうの?」と、ついつい勘ぐってしまいます。

でも、この動画を見て、とても信頼できる人だとわかりました。

それは、ドキュメンタリーの手法だったからだと思います。

対談形式の動画では、伝えられない、伝わらない要素がたくさん詰まっているからですね。

 

ドキュメンタリーに大切な要素がしっかり入っていますね。

大きくは、以下の4点。

①塾の内容がしっかり描かれている

②主催者の熱い思いが語られている

③主催者の生い立ちを知り、人間性がわかる

④受講生の成果がわかる

 

①塾の内容がしっかり描かれている 

 「こんな塾をやってます」と説明されるだけでは、具体的な雰囲気は伝わりませんが、

 リアルな塾の様子を見せるだけで、講師の熱量、講義の内容、生徒さんの反応、

 全てが一目瞭然。

 やっぱり実際の活動をリアルに見せることが大切です!

 カメラが入っていても、リアルな授業を進行させるということも

 撮影時に大切な要素となります。「撮影されてる」と変な意識にさせないように、

 極力、カメラマン1人で気配を消しながら撮影するテクニックがいります。

 そして、どの部分でストーリーをつけていくかを現場で撮影しながら考えることも

 大切です。

 「ドキュメンタリー」は、単なる記録映像でありません。

 興味を持って見れるように、物語が必要です。

 生徒の中で、誰を主人公にしたらおもしろいか、どんな目線で編集すれば興味を持って

 見れるのか、そういったことを常に考えながら撮影してきます。

 根底には、番組を通して、「誰に何を伝えるか」という基本的なことを理解していないと

 できないことですよね。

 

②主催者の熱い思いが語られている

 塾をなぜ行うのか、塾を通して、何を伝えたいのか、

 そういった思いが、インタビュー、そして、授業風景を通して、しっかり伝わっています。

 カメラに向かってインタビュー形式で思いを伝えることも大事な要素ですが、

 リアルな授業風景を通して、その思いが本物だと感じられるから、より一層、

 インタビューが効いてくるんですね。

 やっぱり、リアルな活動を見せることはとても大切です。

 

③主催者の生い立ちを知り、人間性がわかる

 現在の熱い思いだけでなく、幼い頃からの生い立ちを紹介することは、

 ドキュメンタリーでは必須

 現在の人間形成に至るまでのエピソードを入れることで、その人のことを理解し、

 好きになり、結果、ファンになります。

 そこから、さらに、番組を興味持って見ることができます。

 

④受講生の成果がわかる

 主人公にだけスポットをあてず、受講生側にも主人公を設けている点もとても大切です。

 主人公だけの一方的な思いだけでは、宣伝臭くなり、見ていると冷めてしまいます。

 この点も、この番組がしっかり作られていると感じるところです。

 この番組の目的は、最終的には、顧客獲得です。

 その顧客となる「受講生」の思いを番組の軸に置いて、進行させています。

 そして、最後、どうなるんだろうという興味で引っ張ることも大切ですね。

 とても良い構成だと思います。こういうの好き!

 

ドキュメンタリーでブランディング

ぜひ、やりましょう!

 

 

YouTube動画の作り方

動画をつくる上で僕が大切にしていること。

いろいろありますけど、今日は「ストーリーをイメージさせる動画」について。

 

ビジネス動画での「ストーリー」とは、「消費者側のストーリー」と、「売手側のストーリー」の2つ。

 

「消費者側のストーリー」とは、商品、サービスを購入したら、生活がどう変わるのか、というストーリー。

その商品を手にした時に得られる「ステキな未来」を想像させることが、大切ということですよね。

 

そんな「消費者のストーリー」をしっかり表現しているのが、僕が大好きな、このCM。

youtu.be

 

古いCMだけど、時々、見たくなる。

 

商品機能を説明するのてはなく、「このiPhoneを持つことで、人生がこんなに豊かになりますよ」というメッセージ。

それもナレーションが入らず、日常を切り取った温かな映像と心落ち着く音楽だけで伝えている。

なんて、ステキなCMなんでしょう!

 

もう1つ、こんなCM。

youtu.be

 

「夢の国で子供の成長を感じることができる」という人生を楽しませてくれるストーリーがたっぶり詰まっていますよね。

 

子供向けのCMなら、アトラクションやキャラクターの紹介になったりするのかもしれませんが、このCMは、親をターゲットにしているので、「子供の成長を感じられる」のなら、「また行こうか!」となりますもんね。

親がお金を出すわけだし、しっかりと広告の意図を感じられる映像となっていて、ビジネス動画としてとても参考になります。

 

「誰にどう感じてほしいか」「何を伝えるのか」そういったことを映像を制作する前に考えるのは、とても楽しい時間でもあります。

 

 

次に、「売手側のストーリー」。

ストーリーが加わることによって、商品の価値は60倍も上がるそうです!

 

ストーリーをつけることで具体的にどれくらい商品価値が上がるかを実験したプロジェクトがあります。

安物を購入して、ebayで販売。

そのときに、商品説明の欄に、嘘のストーリーを買いて販売するというもの。

 

その中で、わずか99セントで買った「馬の置物」に父親との感動的エピソード(嘘)を添えて販売したところ、なんと、 62ドルで売れたんです!(60倍)

 

同じ商品でも、その奥に物語を見ることができると、人の心をグッと動かすことができるんですね。

 

また、こんなおもしろい話も。

クラウドファンディッグでの資金調達の際、ストーリーを持たせることで、700倍以上の資金を獲得できたそう。

 

プロジェクトA(ストーリー性がない) 4人から545ドル(約6万1000円)

プロジェクトB(ストーリー性がある) 168人から3万9297ドル(約4398万円)

 

 

驚きです!

そのプロジェクトの映像がこちら。

 

プロジェクトA(ストーリー性がない)

https://ksr-video.imgix.net/projects/3007197/video-791391-h264_high.mp4?_=1

職人さんが作る様子を見せています。

一見、よくある、なんの問題もない映像ですよね。

 

 

続いて、プロジェクトB(ストーリー性がある)

https://ksr-video.imgix.net/projects/2538437/video-725256-h264_high.mp4?_=2

なぜ、この靴を作ろうと思ったのか、そこへの思いが描かれています。

より人間味が溢れた映像ですね。

 

この違いが、700倍もの違いへと変わるのです!

勉強になります!!

 

職人さんのこだわりを紹介するのも、よくありますし、実際、僕も撮影します。

そこで商品の魅力が出せれば、それで問題ないと思います。

 

でも、それ以上に、「思いの部分を伝える方が、効果的だ」というときも、もちろん、あります!

 

正解は1つではないと思います。

「誰に何をどう伝えるか」ということを念頭に置いて、様々な引き出しを持って動画を制作していくことが大切なんですよね!

 

YouTubeでのオープンキャンパス動画はコレでしょ!

コロナの影響で、オープンキャンパスが縮小になったり、中止になったりで、大学や専門学校では、高校生へのアピールのやり方を模索しているところが多いようです。

 

そんな中、当然、YouTubeを利用する学校も増えてきています!

でも、いろいろ見ていると、なんだかつまらない動画が多い・・・

 

先生か、広報担当の人かが出演して、スライドショー形式で説明するだけ、みたいな。

イラストやグラフなんかを駆使して、説明するんだけど、単調で、シンプルに楽しくないですよね。

 

もちろん、淡々と進むから、アピールしたい部分がどこなのか、伝わらない。

 

そんな中、弊社では制作した大学のオープンキャンパスがこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=86N5eV_UK4I&t=34s

シリーズ3部作です。(キャンパスライフ編、部活編、学校周辺のグルメ編)

 

大学の卒業生であるスマイルの瀬戸さんが、母校を訪れて、その魅力を伝えるというムービーとなっています。

 

スマイルさんが、とても楽しく盛り上げてくれたので、動画として、とてもおもしろい仕上がりになっているし、学生とのふれあいで自然と大学の魅力を伝えることができています。

 

「大学で何を勉強できるのか」

「どんなキャンパスなのか」

「大学は楽しいのか」

「入学後、どんな生活が待っているのか」

入学を考えている高校生たちが知りたい情報をギュッと詰め込めていますね。

 

大学側が伝えたいといった部分を事前の打ち合わせでリサーチし、それを台本に落とし込んで、そして、ロケで予想外に起こった楽しい部分を盛り込んで編集しました。

 

今後、YouTubeオープンキャンパス動画を作りたいと考えている学校さんは、参考にしてもらえればと思います。

 

「卒業生に芸人さんがいない!」と思われた方もいるかもしれませんが、大丈夫!

卒業生じゃない芸人さんを使って楽しいVTRを作れます!

「芸人さんを使うお金がない」と思われた方もいるかもしれませんが、大丈夫!

芸人、タレントなんじゃなく、現役生を使って、楽しいオープンキャンパス動画を作る方法もあります!

 

とにかく、オープンキャンパス動画は、スライドショーでの単調な説明はやめて、

楽しいYouTubeを作りましょう!

 

テレビ番組とYou Tube動画 どっちがハイクオリティー?

先日、YouTubeを見ているとYouTubeで伸びる動画を作るポイント」というタイトルの動画があった。

それを見ていて、テレビマンとして、ふと感じることがあった。

 

その動画では、

YouTubeでは答えを先に言わずに、最後まで引っ張ることが大事なんだよね」とか、

「サムネに答えを書いちゃう人がいるんだよね」とか

「でも、答えをあえて書くことで見る人もいるよね」などなど伝えていた。

うん、うん、特に間違ったことは言ってないぞ。

言ってないんだけど・・・

「なんだか、当たり前のことをえらいお得な情報感を出してしゃべるんだなぁ」と思って、見ていました。

 

でも、同時に「あぁ、テレビの世界の常識は、YouTubeの世界では、まだ常識じゃないんだな」と思ったのです。

そして、「やっぱり、テレビ番組って、よく考えて作られてるよなぁ」と改めて思ったのです。

テレビ番組では、引っ張るのが当たり前。

番組中のCMの前のフリや次回予告、15秒の番組スポットなどなど、視聴者に興味を持ってもらうための工夫をいっぱい詰め込んでいます。

 

もう何年も前から「テレビ番組はおもしろくない!」「どこも同じことやってるから見ない」と言われ続け、実際、テレビ離れは進んでいる。

YouTubeTikTokNetflixなどなど好きなタイミングで見られる楽しいメディアがいっぱいあるから、そりゃ、昔と比べて、テレビを見る回数は減るよなぁ。

 

それでも、僕は「映像の世界では、やっぱりテレビが一番優秀」だと思っている。

映像と一言で言っても、いろんなジャンルがあるけど、「視聴者を飽きさせずに、チャンネルを変えさせない工夫」がいっぱいなんです!

番組の企画会議、台本会議を何度も行い、優秀な人達がホントに真剣に、「いかに楽しく見続けさせられるか」ということを考えています。いや、考えまくってます。

夜中に会議することもあるし、何日も徹夜で編集するのも当たり前、いつも真剣に映像に向き合っているんです。

 

テレビ番組は、構成が何より大切!

常に「誰に対して」「何を」「どのように」伝えるかを考えています。

バラエティでも、情報番組でも、報道番組でも、ドキュメンタリーでも

構成が一番大切です。

 

その構成力がビジネス動画に大きく活かすことができます。

僕は、「テレビ番組で学んだ工夫いっぱいの映像テクニックを、ビジネスの世界で役立てたい!」

そう思って、テレビだけでなく、YouTubeも始めました。

 

「会社の魅力をわかりやすく表現するために、経営者を密着してドキュメンタリー番組のようなスタイルで作るのが効果的なのか」

「商品を買いたいと思わせるためには、実験映像で見せるのが良いのか」

多くの表現方法、構成案を出し、その中から、もっとも最適なものでチャレンジしてみる。

そして、うまく行かなければ、次は違うテクニックで攻める。

そういったテレビ番組で培ったテクニックが、ビジネス動画で大いに役立つはずです!

 

そんな熱い思いが、YouTubeを見ていたら、湧き上がったきた次第です。

 

今後、ますますテレビ番組のスタッフがYouTubeに流れてきます。

これは、間違いないでしょう。

そうなると、今のYouTube動画のクオリティーは一段上がると思うので、僕も負けないように頑張らなくては。