テレビ番組とYou Tube動画 どっちがハイクオリティー?
先日、YouTubeを見ていると「YouTubeで伸びる動画を作るポイント」というタイトルの動画があった。
それを見ていて、テレビマンとして、ふと感じることがあった。
その動画では、
「YouTubeでは答えを先に言わずに、最後まで引っ張ることが大事なんだよね」とか、
「サムネに答えを書いちゃう人がいるんだよね」とか
「でも、答えをあえて書くことで見る人もいるよね」などなど伝えていた。
うん、うん、特に間違ったことは言ってないぞ。
言ってないんだけど・・・
「なんだか、当たり前のことをえらいお得な情報感を出してしゃべるんだなぁ」と思って、見ていました。
でも、同時に「あぁ、テレビの世界の常識は、YouTubeの世界では、まだ常識じゃないんだな」と思ったのです。
そして、「やっぱり、テレビ番組って、よく考えて作られてるよなぁ」と改めて思ったのです。
テレビ番組では、引っ張るのが当たり前。
番組中のCMの前のフリや次回予告、15秒の番組スポットなどなど、視聴者に興味を持ってもらうための工夫をいっぱい詰め込んでいます。
もう何年も前から「テレビ番組はおもしろくない!」「どこも同じことやってるから見ない」と言われ続け、実際、テレビ離れは進んでいる。
YouTube、TikTok、Netflixなどなど好きなタイミングで見られる楽しいメディアがいっぱいあるから、そりゃ、昔と比べて、テレビを見る回数は減るよなぁ。
それでも、僕は「映像の世界では、やっぱりテレビが一番優秀」だと思っている。
映像と一言で言っても、いろんなジャンルがあるけど、「視聴者を飽きさせずに、チャンネルを変えさせない工夫」がいっぱいなんです!
番組の企画会議、台本会議を何度も行い、優秀な人達がホントに真剣に、「いかに楽しく見続けさせられるか」ということを考えています。いや、考えまくってます。
夜中に会議することもあるし、何日も徹夜で編集するのも当たり前、いつも真剣に映像に向き合っているんです。
テレビ番組は、構成が何より大切!
常に「誰に対して」「何を」「どのように」伝えるかを考えています。
バラエティでも、情報番組でも、報道番組でも、ドキュメンタリーでも
構成が一番大切です。
その構成力がビジネス動画に大きく活かすことができます。
僕は、「テレビ番組で学んだ工夫いっぱいの映像テクニックを、ビジネスの世界で役立てたい!」
そう思って、テレビだけでなく、YouTubeも始めました。
「会社の魅力をわかりやすく表現するために、経営者を密着してドキュメンタリー番組のようなスタイルで作るのが効果的なのか」
「商品を買いたいと思わせるためには、実験映像で見せるのが良いのか」
多くの表現方法、構成案を出し、その中から、もっとも最適なものでチャレンジしてみる。
そして、うまく行かなければ、次は違うテクニックで攻める。
そういったテレビ番組で培ったテクニックが、ビジネス動画で大いに役立つはずです!
そんな熱い思いが、YouTubeを見ていたら、湧き上がったきた次第です。
今後、ますますテレビ番組のスタッフがYouTubeに流れてきます。
これは、間違いないでしょう。